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2010年度

[冷戦史 WS]
第三回冷戦史国際ワークショップ

【日時】2011年3月14日
【場所】早稲田大学19号館316号室
【共催】華東師範大学冷戦国際史研究センター、NIHU現代中国地域研究早稲田拠点、財団法人東洋文庫
【概要】NIHU現代中国地域研究早稲田拠点の外交(史)班はすでに華東師範大学冷戦国際史研究センターと「アジア冷戦史ワークショップ」を2回(2007年3月16日、2010 年3月17日)開催してきた。3回目となる今回の国際ワークショップは開催場所が東京となり、3月12日一日の会議の予定だったが、前日の東日本大震災の影響で、3月14日に延期して、余震が続く中、下記3セッションからなるプログラムで開催された。限られた時間内に極めて凝集性の高い発表と討論がなされ、非常に充実した半日の国際ワークショップとなった。30名ほど参加した。ワークショップの成果は、NIHU現代中国早稲田拠点研究シリーズ6として発表する予定である。

プログラム

12:00ー13:00

司共同研究について打ち合わせ

13:10ー13:15

開会の挨拶 (天児慧 現代中国研究所所長)

13:15ー13:20

趣旨説明 (青山瑠妙 早稲田大学)
(全体司会 青山瑠妙)

13:20ー14:30:第一セッション

報告書及び報告タイトル:
・戴超武(中国・華東師範大学、「チベットに対するインドの禁輸政策と中国の反応 1952~60 年」)
・水本義彦(二松学舎大学、「イギリスのインドシナ和平調停と中国 1954~65年」)
討論者:毛里和子(早稲田大学現代中国研究所顧問)

14:30ー15:40:第二セッション

報告者及び報告タイトル:
・崔丕(中国・華東師範大学、「東南アジアにおける日米の協力:インドネシア援助を債権国会議の起源とその影響」)
・宮城大蔵(上智大学、「日中接近とインドネシア」)
討論:菅英輝(西南女学院大学)による書面のコメント

15:40ー16:50:第三セッション

報告者及び報告タイトル:
・梁志(中国・華東師範大学、「遅れた人道主義――アメリカ Pueblo 号危機をめぐる秘密交渉」)
・李東俊(日本学術振興会外国人特別研究員、「米中和解と朝鮮半島 1971~75年」)
討論者:権ヨンソク(一橋大学)

16:50ー17:00

閉会の挨拶 天児慧(現代中国研究所所長)
崔丕(中国・華東師範大学歴史学部長)

[研究会]
「外交(史)研究班」研究会

【日時】2011年1月31日
【場所】早稲田大学9号館917号会議室
【報告者】Robert Ross (ボストン・カレッジ教授)
【概要】゙ストン・カレッジの著名な中国外交の研究者ロバートロス氏を招いて中国外交全般の問 題をアメリカの視点から論じてもらった。中国は現在台頭しつつあるが、多くの面でその台頭 は穏健なもので周辺諸国とは摩擦を軽減しており、これはかつての歴史の中でも例を見ないも のだ、と評価した。中国の経済的発展が世界の平和と安定にもある程度寄与しており、周辺諸 国との外交は日本とのそれを除いてほぼ安定的だとも指摘した。フロアからは政権交代時における政府の不安定性、そして対外的に一時期強硬に出る可能性について質問が出たが、そうし た点はあるかもしれないが基本的には次期習近平政権になっても「平和的台頭」の路線は継承されるであろう、と結んだ。早大を始め慶應拠点などからも15名の参加があった。

│ 2011年1月11日 │

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